SSブログ

器三昧 [展覧会]

先日の新日曜美術館で取り上げられた
陶芸家、ルーシー・リー

その展覧会に少し前に
行ってきた

「うつわ U-Tsu-Wa 」

ルーシー・リーと同じく陶芸家の
ジェニファー・リー
そして木工家のエルンスト・ガンペール

企画ディレクターが三宅一生で
会場構成が安藤忠雄
豪勢である

三人の作品はどれも初めて見たが
さすがとしか言いようがない
ルーシー・リーは写真だけだったが
以前から好きだったし
ジェニファー・リーも負けずどころか
素朴ながらに存在を主張している
エルンスト・ガンペールは
実は今展覧会で一番見たかったのだが
まず目を見張り
盛大なため息

倒木や流木に命を吹き込む
いや、引き出すという方が近いカモ
その過程も映像で見られる
映像を見てから再度作品を見ると
作品が主張して大きく見える
それにしてもよくもまぁあんなに木を薄く削れるモンだ

ただ、難点がひとつ
空間としての展示ならば
とてもいいのだが
器というモノの展覧会ならば
あの展示方法はいかがなものか
8割方作品が見えない
凝りすぎでしょう

そして
お隣のサントリー美術館での
「まぼろしの薩摩切子」展

これまたすごく綺麗
江戸切子との違いはなんぞや
とは思ったものの
硝子特有の輝きはそんなちぃさいことにこだわるなよ
と言われてる気がした
実際見始めてすぐにそんなことは
すっかり忘れて見入ってしまった

そもそも、薩摩藩主島津斉興が藩の財政立て直しの一環に始め
その際江戸から江戸切子の職人を呼んだらしい
斉彬の代に飛躍的に成長
ヨーロッパの影響もあって
独自の日本らしさと西洋も匂わせる形を
作り上げたんだろう

ちなみに

当時西洋からもたらされた無色透明なカットガラスは
その美しさから「ギヤマン」と
呼ばれていた
「ギヤマン」はポルトガル語の「ディヤマンテ」、
「ダイヤモンド」を意味する

だそうだ

さて、こちらは先の「うつわ」の展示と違って
ひとつひとつじっくり見られるワケだが
さすがに160点は
正直ちょっと飽きます

おなかいっぱいデス


nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 3

コメント 4

a-wood

*sandman様、nice&ご訪問ありがとうございます!


by a-wood (2009-04-22 23:29) 

a-wood

*shin様、nice&ご訪問ありがとうございます!


by a-wood (2009-04-25 20:59) 

★まっと★

やはり提供する側にも客観的な視線って必要なのでしょうねぇ。
それにしても器というものを展示するのは非常に難しいでしょうね。
by ★まっと★ (2009-04-26 07:22) 

a-wood

*★まっと★様、nice&コメントありがとうございます!

そうですね、何を見せるかによって展示方法も変わるとは思うのですが・・・
うつわに限らず工芸モノはイメージや雰囲気だけでなく
そのものもちゃんと見られる展示だとうれしいですね
by a-wood (2009-04-26 23:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ROUTE616 Exhibitionいろいろなみどり ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。