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連載小説 [漆]

先月から始まった
朝日新聞の連載小説

「麗しき花実」

2624366

江戸時代の蒔絵職人の話

漆や江戸の職人のことに
興味がある人ならば
ちょっと面白い小説

ここに出てくる登場人物の
原羊遊斎や酒井抱一、鈴木其一などは
実在した人物

琳派で有名な酒井抱一が
「光琳百図」を刊行したのが1815年
物語はその7年後

原羊遊斎の漆工房で修行をする
女蒔絵師の話

漆のことを知らない人には
置目とか室とか粉蒔だとか
???なことも出てくるが
とりあえず漆塗りをかじっているわたしとしては
興味深い話なのだ

ちょっとクセのある文章で
1回が短いせいもあるのか
状況説明の副音声的な印象
だが
慣れるとそれが独特でいい感じ

挿絵はこれが上手い
女性なんかはなんとも
色っぽい
挿絵の善し悪しで文章の印象も変わるから
今回のは相性がよいと思う

願わくば
主人公がいろいろなモノを作って行く過程や
工房の様子
酒井抱一などの文化人との交流を
いっぱい書いてくれるとうれしい




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ブータンの漆 [漆]

前回書いたブータンの漆器についての
追記

ブータンでは
漆は実から採取するらしい
普通は木に傷をつけて
そこから出てくる樹液を採取するのだが
実をつぶして・・・
と言っていたので
つぶしてから搾るのかな

砥の粉は2種類
赤砥の粉と黄色い砥の粉

ヤスリには
「ソソッパ」という
ザラザラした葉を使うんだそうだ

かわいいよね「ソソッパ」・笑




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ブータンの漆器 [漆]

知り合いが
ブータンに行ってきたというので
お土産に漆器をいただいた

2000765

「バ」という名前の木だそうで
栃に似た木だが
実際はどうなんだろう
くれた方もわからないらしい・笑

木目がとても面白く
艶もきれいに出ている



とても奇妙な匂いがする
あまり長くは嗅いでいられない匂い・笑

2000766

この段がついた形は
お坊さんが使う形だそうで
一般人は使わないらしい

こういった挽き物、日本のロクロは
爪にかませて材料を固定するのだが
ブータンでは円柱形に樹脂を固めたものに
平らな部分を少し熱で溶かして
そこに材料を合わせ
水をかけて固めて固定するんだそうな
乱暴に言ってしまえば
ニカワの塊にくっつけるようなもんかな

漆も直接手で塗って摺り込むらしいし
同じ木、漆の文化でも
国が違えばやり方もいろいろなんだねぇ



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